袋のまめ知識
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平袋
背中合掌貼り合わせ
1枚のフィルムを背中と底で貼り合わせた、基本の形。フィルムどうしが重なり、人が合掌している様になっていることから呼ばれています。
背中合掌貼り合わせ
半切二方L字シール
フィルムを半分に折り、袋の上部と左右片方をシールした袋です。ご使用の際は、袋の下部をシールして封をします。
半切二方L字シール
三方シール
フィルムを二つ折りにして、合わせた三方をシールし袋状にする、折った縁がシールされていない袋です。 平たくなるのでメール便にご利用いただく事も可能です。
三方シール
チューブ底シール
筒状のフィルムを底でシールした平袋です。袋の左右端に溶断部分がありません。
チューブ底シール
ガゼット袋
ガゼットとは「マチ付き」を意味します。もともとは平袋のような状態に、両端に折込みを付けたものです。
袋の両側にマチ(折込み)を入れることで立体的になり、袋に厚みができます。
包装後、自重で自立します。 マチのない袋と比較すると内容物を多く入れることができます。背面合掌
ガゼット袋角底袋
底が真四角になっているので、軽いものを入れても自立します。直方体形状の袋です。
ファーストフード店の持ち帰り用袋や、紙の手提げ袋も角底袋です。紙製の角底袋は、底面を糊や両面テープで糊止めしているだけなので、密閉できません。 また、粉状のものをそのまま入れることはできません。粉漏れします。
ワイヤー付きのクラフト角底袋も取り扱いしています。
角底袋
ワイヤー付き
角底袋フラットボトムパック(四方シール角底袋)
四本柱タイプで、底も平らになっており、軽い物を入れても自立する袋です。陳列しやすく、店頭でのディスプレイに適しています。
角底袋とは違い、粉を入れても漏れることがありません。
当店で扱うフラットボトムパックは、内側はアルミ蒸着(じょうちゃく)なのでガスバリア性が高く、袋の口を正しくヒートシールする事で、エージレスや真空にも対応します。
フラットボトムパック
スタンド袋
底ガゼット袋を船底状に成型した自立する袋です。 形状が安定しているので高級感があり、また、しっかりと自立するので陳列しやすく、店頭でのディスプレイに適しています。
口部分が平袋と同様の形状なので、ヒートシールしやすい袋です。
当店ではチャック付きのスタンド袋を多く取り扱っています。
スタンド袋
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アルミ箔 M
ガスも水蒸気も全く通さないため、他のフィルムとのラミネートに使われます。
防湿性包装、遮光包装、ガス充填包装に適する最高の包材と言えます。アルミ
蒸着 vmPETアルミニウムを高真空状態で加熱蒸発させ、フィルム表面にその蒸気を非常に薄い膜にして付着させたもの。金属独特の美しい光沢があるのも特徴。
ポリエチレン(PE)やポリエステル(PET)に蒸着させることで、防湿性に富み、バリアー性の強度を増します。紙P
紙自体にはバリアー性、防湿性もありません。しかし、ポリエチレンなどのフィルムとラミネートすることで性能を向上させることが可能です。
ナイロンPA
耐寒性、耐熱性、耐衝撃性、耐ピンホール性が高いのが特徴。
脱酸素剤封入包装、ガス充填包装、防湿包装などにも利用されています。ポリエステルPET
強靭で、耐熱性、香気保存に高い性能を誇ります。
また油にも強いのですが、ガス遮断性、防湿性、耐衝撃性はそれほど高くありません。ポリプロピレンPP
防湿性、コシの強さには優れていますが、柔軟性がなく衝撃に弱いという欠点もあります。
また、ガス遮断性も決して高くなく、長期保存には向きません。高密度ポリエチレンPE(HD)
中低圧で重合したポリエチレンで「強化ポリ」とも呼ばれます。
防湿性が比較的よく、熱に強いのも特徴。さらにパリッとしたコシの強さもあります。低密度ポリエチレンPE(LDPE)
高圧で重合したポリエチレン。
通気性があり防湿性も比較的高いのが特徴ですが、熱に弱いという欠点があります。 -
クラフト紙の「クラフト」とは、英語で手芸を表す「CRAFT」のことではありません。
この「クラフト」はドイツ語で「KRAFT」。「強い」という意味の単語なのです。 クラフト紙は強い紙ということで、一般的に包装紙として用いられ、引っ張り強度を高めるために繊維の長いクラフトパルプを原料として作られています。 また、クラフト紙には3つの種類があり、漂白しない茶色いパルプを使った「未晒クラフト」。 半分程度漂白した「半晒クラフト」。十分に漂白した「晒クラフト」に分けられます。
特に、未晒しクラフトは漂白をしていないので、クラフト紙の中では最も強度があります。また、素朴さや、ナチュラルな色合いから、様々な表情を出すことができます。 -
フィルム素材の袋を密閉するために、シール機でフィルム同士を溶着することを「熱シール」または「ヒートシール」といい、この機械を「ヒートシーラー」「シーラー」と言います。
【ヒートシール対応】の袋には、袋の内側の素材が比較的熱に弱く溶けやすい性質のものを使用していますので、シール機を使用し溶着することができます。
シーラーを選ぶ際のポイント
シーラーを最適に使用するには、まずは袋の厚みに対応しているシーラーをお選びください。対応していない厚みの袋はシールできないことがあります。シールできても溶着が甘く、すぐに剥がれることがあります。
シーラー使用時のポイントは、袋のフィルムの種類や形状に合わせたものをご使用いただくのはもちろんのこと、温度の設定も重要です。ポリエチレン単体の袋は高温でシールすると、溶けたりしますので低温でシールしてください。一方、複合ラミネートの袋や厚手の袋は高温でシールしてください。
※簡易シール機では温度や圧力の関係で厚手のガゼット袋はシールできないことが多いです。ご注意ください。
シール機の中には、脱気(空気を抜いて真空状態にすること)しながらシールできる種類のものもあります。
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アロマブレスパック
アロマブレスパックは袋の背面に特殊なアロマブレスシールを貼り付けたコーヒー専用の袋です。
コーヒー豆から出る炭酸ガスを袋外に放出して袋の破裂を防ぎ、ガスによる豆の劣化を防ぎます。この袋に使用している素材はクラフト・アルミ蒸着・ポリの3層構造でできていて、クラフトで素材感・質感を出し、アルミ蒸着で紫外線を遮断、ポリで熱シールに対応させています。
アロマブレスパックは、密閉の袋ではありません。
コーヒーのガスが出ているうちは、内圧で外気は入り難い仕様ですが、コーヒーガスが出きってしまうと外気が侵入する可能性がございます。早めにお召し上がりいただくか、密閉容器に移し替えていただく事をお勧めいたします。
アロマキープパック
アロマキープパックは、袋にフィルム製のワンウェイバルブがついているので、コーヒーから出るガスを外に出し、外気の侵入を防ぐ機能を持ち併せています。
フィルム製のため従来のバルブよりも嵩張らず、袋の表面に凹凸ができにくいのが特徴です。※[アロマブレスパック][アロマキープパック]はニコノス株式会社の商標登録です。